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1+1=1
2019/04/23(Tue)
 これは謎めいた形でこの世を去った母親と、彼女の奇妙な遺言に従って行動する若い双子姉弟の物語だ。母親は中東系移民としてカナダに渡ってきたが、姉弟はその経緯をまったく知らない。やがて姉弟の中東での現地調査により、内戦に巻き込まれて悲痛な運命をたどった母親の過去が明らかになっていく。

 一見、中東の複雑な民族・宗教問題を扱った社会派歴史劇のようで、この映画の本質はそこにはない。どうやらナワルという年老いた母親は、カナダの市民プールで放心状態に陥るほどのショックを受け、死期を悟ったらしい。いったいプールで何があったのか。その母親が命を賭した遺言の真意は何なのか。現在と過去にちりばめられたこれらのミステリーが、異様な切迫感をこめて差し出される。私たちは“驚愕の真実”に迫っていく姉弟の行く末を、ただ息を飲んで見守るほかはない。

 日本でも「焼け焦げるたましい」という題名で上演された原作戯曲は、4時間にも及ぶ舞台だそうだ。物語の衝撃性は原作者の功績だが、それを濃密にして用意周到な演出で2時間強の映画に凝縮したドゥニ・ビルヌーブ監督の手腕は圧巻のひと言。しかもこの想像を絶する悲劇の果ては、心温まるハッピーエンドからはほど遠く、空虚なバッドエンドでもない。強いて言うなら“恐怖”と“崇高”の間のエアポケットに観る者を突き落とし、すべての解釈を委ねている。あまりの恐怖に戦慄するか、崇高な何かに心震わされるか。それを同時に体験して放心した筆者は、半年前に初めて観たこの映画の結末を未だ消化しきれていない


https://movies.yahoo.co.jp/movie/%E7%81%BC%E7%86%B1%E3%81%AE%E9%AD%82/340637/story/

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アマゾンプライムビデオにはまっていて、トレードの合間によく映画を見るんですが、
これは久しぶりに重量感ある傑作です。
面白いというよりは衝撃的です。
1+1=1 の意味がラストにわかりますが、できるだけ予備知識なしで見たほうがいいですね。
特筆すべきはドゥニ・ヴィルヌーブ監督でしょうか。
この重厚な傑作を撮ったのが、まだ43歳の時というから驚きですね。
まさに天才です。
音楽のセンスもずば抜けてる。
劇中で流れる音楽はRADIOHEADの1曲のみ。
退廃的な映像に実によくマッチしてますが、基本的に全編音楽なし。
音楽という耳からの感覚を遮断することで、視覚による感性がいっそう研ぎ澄まされ、
それが何ともいえぬ濃密な緊張感を生み出して、作品全体を覆っている。
できれば一回見たあとにもう一度冒頭のシーンを見るといいです。
何気ないワンカットにも深い意味が込められていると気づきます。
ここ最近見た映画ではベスト。




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